【ゲーム紹介】KYOTO / 京都議定書

概要
地球は弱かった・・・
僕らの経済活動に今まで耐えてくれていたんだね、ありがとう

そんな清らかな心を持ったプレイヤーもゲームが終わるころには真っ赤な心で終われるそんなゲーム

日本語版が出ていますが、ドイツ語版を自分で翻訳しているので日本語版と用語が異なりますのでご留意ください

『KYOTO / 京都議定書』とは

人数 3-6人 ベストプレイ人数 4,6人
年齢 10歳以上 時間 30~45分程度
製作者 Sabine Harrer, Johannes Krenner 出版社 Hobby Japan, Deep Print Games
言語依存 やや有 初回プレイ時間 60分
ジャンル 交渉
備考 箱絵の意味が分かる60分
BGGリンク KYOTO / 京都議定書
販売 Amazon販売へ

ゲーム準備

思ったより簡単に準備ができます。

1.まずは「ゲームボード(地球)」を中央に配置します。

2.5体の「動物タイル」を「ゲームボード(地球)」に並べます

3.「雲タイル」と「温度タイル」の裏面にアイコンが書いてあるタイルを出し、それぞれ1枚ゲームから除外します。
※除外されたタイルは裏側の"環境破壊アイコン"が見えるようにして何が除外されたかをわかるようにしておきます

4.3で除外したタイルを除くタイルをそれぞれ「ゲームボード(地球)」にランダムに並べます

5.24枚の「研究カード」をシャッフルして「ゲームボード(地球)」の右側に山札として配置します
※5人プレイ時は4枚を表を見ずに除外します

6.プレイヤーは自身の国を選択してください。
対応する「国旗カード」と「得点マーカー」を受取ります。
「国旗カード」はホルダーにセットして立てます

7.プレイヤーにお金を配ります
3人プレイ: 1国あたり20ミリオン
4人プレイ: 1国あたり15ミリオン
5人プレイ: 1国あたり12ミリオン
6人プレイ: 1国あたり10ミリオン

※以下ミリオンは省略して1ミリオンを1金のような記載にします

余った3金は「中央カード」の上に置き、これを初期の"環境基金"とします。

自分がどれだけお金を持っているかは秘密です。
交渉時に公表することも駄目です

7.「資産カード」の準備
全48枚の「資産カード」を用意します。
※3人,5人プレイ時は指定のカードを抜きます

「資産カード」をよくシャッフルし、プレイ人数に応じて均等配布します
3人: 1人15枚
4人: 1人12枚
5人: 1人9枚
6人: 1人8枚

各プレイヤーは配られたカードを手札とます。
※ゲームが進んでいった後、手札の枚数なども非公開情報ですので注意してください。

9.プレイヤーは「国家目標カード」を3枚受取ります。
プレイヤーは3枚のうち2枚をプレイヤーの国の国家目標とします。

受取った国家目標は受取ったプレイヤーのみ確認できる秘密情報です

※3,4人プレイの時は特定のカードを6枚箱に戻します。

10.ゲーム上、議長になる司会役プレイヤーを決定します。
司会役プレイヤーは「スピーカーカード」と「演説台」を受取ります

11.議論に備えてスマホなどで90秒がはかれるタイマーをセットしておきます

これで準備は終了です

『KYOTO / 京都議定書』のルール

このゲームは基本的に、全12ラウンド(5人プレイ時は10ラウンド)で構成されています。
但し、途中で環境ダメージが"臨界点"に達した時点でゲームが強制終了することもあります。

各ラウンドでは以下の4つのフェーズを順番に進めます。

司会役手当フェーズ

このフェーズでは以下の2つを実施します。

1.環境基金から2金を受取ります
※環境基金に2金未満の場合、もらえる分だけもらいます

2.自分の前に配置されている裏向きの「資産カード」の回収して手札に戻します

研究発表フェーズ

司会役は「研究カード」山札の上から2枚を引き、1枚を選んで「演説台」に差し込みます。
差し込むことにより、予想される被害までが見えるようになります。
司会役のプレイヤーのみが見えていない"環境被害"について知ることができる状態になります。

使わなかった方の1枚はゲームから除外します。

貢献フェーズ

司会役のプレイヤーが「研究カード」を読み上げ終わったら、90秒のタイマーをスタートします。
貢献フェーズは時間厳守なので気を付けてください。

全プレイヤーは「研究カード」に書かれた削減目標(CO2値 or 特定アイコン)を達成するために行動します。

一度場に出した貢献行動は引っ込ませることはできません

「資産カード」を出して貢献する

プレイヤーは手札から「資産カード」を表向きで出すことで地球への貢献行動ができます。

削減目標がCO2値ならどの「資産カード」でも可能
削減目標が特定アイコンの場合、そのアイコンが書かれている「資産カード」のみ可能

1ラウンドで各プレイヤーが出せる「資産カード」は合計2枚までなので注意が必要です。

お金を出して貢献する

プレイヤーは好きな金額を国庫から取り出し、プレイヤー(国旗)の前に配置します。

賄賂を渡す

他プレイヤーが出した「資産カード」を"取り下げさせる"か"新しく出させる"ようにお金を渡して交渉することができます。

賄賂は0金では成立しません

プレイヤー間で交渉して合意が取れたらお金のやり取りを行い、カードの取り下げや新規追加を行うようにします。
この約束は反故にはできないので注意してください。

地球への影響フェーズ

以下の2通りの状況が存在します。

1.貢献フェーズで削減目標を達成した場合
必要な枚数の「資産カード」を「中央カード」の右側に表向きで配置
試算目標に必要なちょうどの金額を取り、環境基金に入れる。

使用しなかった金額は国庫にもどして、選択されなかった「資産カード」は国旗の前に裏向きでおいておきます

2.貢献フェーズで削減目標を達成していない場合
提出した「資産カード」は出したプレイヤーの国旗の前に裏向きでおいておきます。
「研究カード」を公開して"環境被害アイコン"を参照して順番に処理を行います。

"環境被害アイコン"は3種類
動物: 1体を絶滅面にひっくり返す。
温度計: 一番下の青面カードを赤面に。赤面に追加アイコンがあればさらに処理。
雲: 白面を黒面に。黒面に追加アイコンがあればさらに処理。

同じ環境破壊が5回目に到達すると臨界点となり、以降のその種ダメージは無視。

この処理中に1種類のいずれかが臨界点に達したり、「研究カード」が残り0枚になったらゲーム終了です。
臨界点に達していなければ、司会役が交代し、次のラウンドへ向かいます。

ゲームの終了

ゲームの終了は以下の2通りが存在します

1.「研究カード」が0枚かつ臨界点に達している環境破壊がない
我々は地球を守ったんです。
全員で最終得点を行い、最も得点の高いプレイヤーが勝利となります。
同点の場合は勝利を分かち合います

2.1種類のいずれかの環境破壊が臨界点に達した
この場合も最終得点計算を行い、最も得点の高いプレイヤーが"罪が重い"とされ除外されます。
残ったプレイヤーの中でいちばん得点が高いプレイヤーが勝利となります。
全員が同点でトップだった場合、全員が除外されます

最終得点

ゲーム終了後は、以下3ステップで得点を獲得し、合計を競います。

まずゲーム終了時点でプレイヤーが国旗の前に配置している「資産カード」を手札に戻してください。

「資産カード」のポイント

手札にある「資産カード」が1枚1ポイントとなります。

「国家目標カード」のポイント

各プレイヤーが残した2枚の「国家目標カード」を確認し、右側のテキストに従ってポイントを追加。
もし「追加で何かを得る」等あればここで処理。
一部カードはお金のポイントステップで評価されます。

お金のポイント

所持金が最も多いプレイヤーは4点
2番目は2点
3番目は1点

同額トップが複数いればプレイヤー全員が4点をもらいます

上記の合計をし、最終的な得点を比較します。

ゲーム感想

めちゃめちゃ感動しました。
交渉ゲームなのに時間伸びがしないというところです!
90秒という交渉時間のきめがあるのが間延びしないし、急いで交渉しないといけないしと難しいのでは?と思ったのですがそうじゃないんです
何かを確実に決めるには短く、嘘だけでごまかすには長いというこの時間が絶妙なんです

そして各プレイヤーが持つ「国家目標」により環境破壊を進んでやりたい勢力がいたり、みんな良い奴で地球を救おうとしたりと思惑が見え隠れするのがとても素晴らしいです。
地球を救うプレイヤーは環境破壊をするプレイヤーからわいろを受け取らず追いつめたりする必要があったりなかったりするところも中々判断力が求められます。

そして、この90秒という時間、時間外の決定はできないという縛りがあまり交渉ゲームでは出来ないあの戦法ができるんです!
"牛歩"です

ギサワ「あー、そのカードは僕が出そうと思っていますー、ちょっと待ってくださいねー、こっちのカードか・・・あっ、ちがうちがう、こっちのカードだ、急いでだしまs(ブー時間終了」
というようなことができるわけです
勿論、机上の話ですよ…机上の

そしてナチュラルに環境破壊をしていくときに気付くんです、地球のことを全く気にかけていないということに
動物を絶滅させるときに誰も動物のことを考えず適当に手に取った動物を絶滅させる様は悪魔しかいないと思わざるおえない光景でした。

そんなこんなで地球は駄目になって、めちゃくちゃ得点を稼いでいた私も駄目になったということでした、チャンチャン

この記事を書いた人
gisawa

ダイス大好きボードゲーマーです。
本質的に運だけで生きているのでそんな深いことは書きませんが、もしやたら詳しいブログが書かれたら勝手に誰かに勝負を挑んでいるだけです。
新作の情報とかよりかは自身が遊んだゲームについてゲーム紹介をしていきます。
自身のゲーム会用のサマリーなんかもアップロードしてたりします。
よろしくお願いします。

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