ボードゲーマーにはケモナーが多いのでは?説
『エバーデール』や『ルート』などかわいい動物キャラクターがたくさん出るボードゲームってたくさんありますよね。
それにボードゲーマーのTwitterアカウントの動物率の高さ・・・この説は正しいのではないかと思ってたりします。
もちろん、動物好きの優しい方々なんだろうとは思ってますよ・・・もちろん。
質の悪いというかなんというか可愛い動物のゲームってやつはゲーム性がしっかりしているものが多いんですよ(主観)
可愛い動物で釣ってしっかりボードゲーム沼に落とそうという気概を勝手に感じてます。
それに比べ、ぬめぬめのスライムみたいなアイコン作っている私は一体・・・。
というわけで、今回紹介する『TRICKTAKERS / トリックテイカーズ』も例に漏れずシステムが骨太のボードゲームです!!
『TRICKTAKERS / トリックテイカーズ』とは
『TRICKTAKERS / トリックテイカーズ』とはJoypleGames様(@JoypleGames)よりゲームマーケット春2021で発売された同人ゲーム。
デザイナーさん(@tricktakers)のデビュー作品でありながら、ゲームマーケットでは即日売り切れの大人気トリックテイキングゲーム。
各種プレイヤーが個別能力のあるキャラクターを使用して行うトリックテイキングゲームでデザイナーズノートにも記載されていますが、非対称ゲームでありながら軽いプレイ感で楽しめるゲームデザインとなっています。
非対称ときくと、どうしても覚えることがたくさんなってしまいますが、短時間で遊べるトリックテイキングゲームかつ1ゲームの中でもキャラクター変更があるおかげで非対称性の壁をかなり緩和しており、すんなり受け入れやすいゲームとなってました。
また、大きな特徴の一つとして逆転要素が最後まであるゲームとなっているために最後まで希望を持てるようになっています。
ただし、逆をいうと積み上げてきたものが最後のラウンドですべてひっくり返されるなんて可能性もありますが、かなり下手を打たない限り起こりえないためロジカル寄りのゲーム印象を受けています。
この記事を書いている2021年6月では在庫が無くなっているようですが、拡張をいれた第二版が2021年秋ごろに発売されるという情報を小耳にはさんでおりますのでその際は是非購入して遊んでみてください!
『TRICKTAKERS / トリックテイカーズ』の基本情報
人数 | 2-5人 |
---|---|
年齢 | 10歳以上 |
時間 | 30-40分程度 |
出版社 | Joyple Games |
言語依存 | 無 |
ジャンル | トリックテイキング |
備考 | |
デザイナーデビュー作 |
私の好き度 |
---|
7.0 |
映え度 |
6.0 |
計算量(主観) |
6.0 |
説明難易度 |
3.0 |
『TRICKTAKERS / トリックテイカーズ』のゲーム準備
各プレイヤーに30点分の「勝利点石」を獲得します。(「勝利点石」は1つ10点分です)
個人の準備はこれだけです。
次に全体の場の準備をします。
「ラウンドシート」に「王冠コマ」「黒王冠コマ」を配置します。
そのそばに、封筒から取り出した「キャラクターカード」を配置します。
キャラクターカードは習熟度により選択キャラを選んでください。
画像では最初におすすめとされるキャラクターカードのみを配置しています。
カードの裏が白色の「プレイングカード」はシャッフルして裏向きで山札とします。
裏が白色以外の「プレイングカード」「コマ」は使用するキャラクターの近くに色ごとに配置しておきましょう。
これでゲームの準備は完了です、簡単!
『TRICKTAKERS / トリックテイカーズ』のルール説明
『TRICKTAKERS / トリックテイカーズ』は名前の通りトリックテイキングと呼ばれる種類のゲームになります。
このゲームでのトリックはプレイヤー全員が手番を1回行うことです。
『TRICKTAKERS / トリックテイカーズ』では5トリックを1ラウンドとしてゲームを進めていき、最大3ラウンドまでゲームを行います。
それでは、ラウンドごとにやることについて書いていきます。
ラウンドは下記の流れで進んでいきます。
- Step1ラウンド開始処理「キャラクターカード」の選択
- Step2トリック×5手札から「プレイングカード」を1枚出す
- Step3ラウンド終了処理「王冠コマ」の配布
得点の配布
ゲーム終了のチェック
ラウンド開始処理
まず、白色の「プレイングカード」から5枚のカードを獲得し手札とします。
(捨てた枚数新しく山札からカードを引く交換方法)
プレイヤーは手札と相談してラウンドで使用する「キャラクターカード」を決めます。
キャラクターはフェイトのサーバント契約みたいな立ち位置ですよ
「キャラクターカード」によって効果が異なるのでキャラクターの特性は把握しておいた方がよいでしょう。
1ラウンド目は適当にスタートプレイヤーから「キャラクターカード」を選んでいきますが、2ラウンド目以降は下記の順番に「キャラクターカード」を選びます。
選ぶ順番 | 条件 |
---|---|
1番 | 前ラウンドで「キャラクターカード」"キング"を選んだプレイヤー |
2番 | 「王冠コマ」を持ってないプレイヤー(勝利点が低い方が優先) |
3番 | 「王冠コマ」が少ないプレイヤー(勝利点が低い方が優先) |
「キャラクターカード」を選んだら「キャラクターカード」に記載されている準備を行います。
キャラクター | 準備 |
---|---|
キング | キング用「プレイングカード」(裏面が青色)と手札の1枚を入れ替える |
ギャンブラー | 「勝利石」を20点獲得する 2回までポーカー交換を行えます(0回でも可) ラウンドでのトリックの勝利数を「サイコロ」で表す 「勝利点石」を50点分までの間で賭ける(3ラウンドは100点分まで) |
レジスタンス | 「革命トークン」を獲得する |
アドベンチャラー | 「アイテムカード」を2枚配置する |
ハーミット | 準備なし |
コレクター | 「予約トークン」を獲得する |
バーサーカー | 「プレイングカード」(裏面が桃色)を受取る バーサーカーカード+ランダムの4枚を手札とします |
ルーラー | 「タスクカード」を他のプレイヤーに1枚配布する |
トリック×5
ラウンド1では最初に「キャラクターカード」を選んだプレイヤーが最初のトリックのスタートプレイヤーになります。
ラウンド2以降では「王冠コマ」を所持していない勝利点の一番少ないプレイヤーがトリックのスタートプレイヤーになります。
プレイヤーの手番になると手札から「プレイングカード」を1枚場に出す必要があります。
プレイヤーはスタートプレイヤーが出した色と同じ色の「プレイングカード」が手札にある場合、その色の「プレイングカード」を場に出す必要があります。
ただし鹿の顔、白旗が描かれている「プレイングカード」はどのタイミングでも出すことができます。
※マストフォローのトリックテイキングゲームと呼ばれるルールです。
全員が1枚出し終えたらカードの強さを比較してトリックの勝者を確定します。
強さについては「早見表」が『TRICKTAKERS / トリックテイカーズ』にはついているのでそちらを確認しましょう。
トリックの勝者のプレイヤーは勝った証としてトリックで場に出た「プレイングカード」を山札にして手元においておくと良いでしょう。
次のトリックのスタートプレイヤーは今のトリックで勝利したプレイヤーになります。
トリックの流れを5回繰り返したら、ラウンド終了処理へ移ります。
ラウンド終了処理
ラウンド終了処理時にゲーム終了になる場合もあります。
トリックでキャラクターの勝利条件を達成
ラウンドのトリックで勝利条件を達成しているかを確認します。
達成することができていれば次のラウンドを行うことなくゲームの勝者となります。
各キャラクターの勝利条件は下記の通りです。
キャラクター | 勝利条件 |
---|---|
キング | トリックを5勝する |
ギャンブラー | トリックを5勝する |
レジスタンス | 革命時「プレイングカード」(黒色)で トリックを1勝する |
アドベンチャラー | トリックを5勝する |
ハーミット | トリックを5勝する |
コレクター | 同色の「プレイングカード」1~9を集める |
バーサーカー | 3ラウンド目にトリックを0勝する |
ルーラー | 「プレイングカード」(赤色、緑色、青色)を獲得しない かつトリックを2勝する |
「王冠コマ」の獲得
ラウンドで1番トリックで勝利をしたプレイヤーが「王冠コマ」を獲得します。
プレイヤーが獲得している「王冠コマ」が2つになった場合、ゲームの勝者となります。
ラウンドで1度も勝利しなかったプレイヤーは「黒王冠コマ」を獲得します。
ただし、「黒王冠コマ」は2つしかないため2名以上のプレイヤーが条件に当てはまる場合、キャラクターの勝利条件と同じく「キャラクターカード」の右上の数字が小さいキャラクターが優先されて「黒王冠コマ」を獲得します。
プレイヤーが獲得している「黒王冠コマ」が3つになった場合、ゲームの勝者となります。
「得点石」の獲得
ラウンドのトリックの勝利数に応じて「キャラクターカード」に記載されている「得点石」を獲得します。
3ラウンド目以外は、ラウンドのはじめと同じように「プレイングカード」を山札に戻して次のラウンドの準備をします。
『TRICKTAKERS / トリックテイカーズ』のゲーム終了・得点計算
ゲームの流れ中にも書いていますが、ある条件を満たしたら『TRICKTAKERS / トリックテイカーズ』はゲームが終了します。
そもそも勝利方法が4種類あることになります。
1.「キャラクターカード」に記載されている勝利条件を満たす。
2.「王冠コマ」を2つ獲得する。
3.「黒王冠コマ」を2つ獲得する。
4.「得点石」を一番多く獲得する
1~3については"ラウンド終了処理"にも記載している通りにゲームの「得点石」を数えることもなくゲームが終了します。
1~3の条件に満たない場合に「得点石」を数えて一番多いプレイヤーが勝者となります。
『TRICKTAKERS / トリックテイカーズ』の感想
見た目から同人ゲームとは思えない内容物の質感とこだわりを感じます。
「キャラクターカード」が封筒に入っている必要なんて正直全然ないのに封筒に入っているんです。
ボードゲーマー・・・いや、ゲーマーならわかると思うけど封筒に入っているカードってテンション上がりますよね。
「「このゲームにようこそ!!楽しんでいってね!!」」って言ってもらえているような感じがするんです
さらにあんまり見かけない「勝利点石」めちゃくちゃ陶器みたい、高級感が凄い。
気持ち的にはデパートの箸置き触ってる感じです。
他にも箱の手触りや、スリーブを入れてもきっちり収まるように計算されている箱などありとあらゆるところにユーザホスピタリティを感じます。
中の衝立についてもちゃんと立つやつに交換をしてくれたりとアフターサポートがヨドバシカメラ級!!
ゲームもキャラクター性が立っていてしっかりとボイス付のPV動画が公開されていたりと有名になっていくメーカーの手法ことごとく抑えています。
特にすごいのは白色の「プレイングカード」はただトリックテイキングを行うだけのため、キャラクターを増やそうと思えばどんどん増やしていける。
ファン拡張などが入る要素が盛り込まれている。
もしかすると、他のサークルとのコラボカードなんかが今後出てきたりするのではないかと密かに期待していたりします笑
それではゲームの遊んだ感想を。
2人戦
2人戦はちゃんと特別なルールを用意してくれている親切設計です。
なので2人で遊んだ時のことを思い出して感想を書いていきます。
2人でやったらボードゲームってバチバチしますよね、もちろん『TRICKTAKERS / トリックテイカーズ』も例外なくバチバチしています。
キャラクターで言うと"バーサーカー"、"キング"といった手札が相手にわかる系は読みあいと推理がやりやすいので楽しいです。
"ギャンブラー"なんて選んだ時は2人だからこその深い読みができました。
”レジスタンス”は革命タイミングの読みが入るため強いカードをどのタイミングで出すかが重要になってました、カイジのEゲームをやってるような感じになりましたね
2人用だと"ハーミット"が圧倒的に強く感じました。カードは引き直した方が勝てる確率が上がりますものね。
とは言えやっぱりトリックテイキングゲームは多人数でやりたいのが個人的な印象なので、複数人で遊ぶときはおすすめしてやってみようと思います。
3~5人戦
未プレイ
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