転売なんてしないよ?ただ並んでるだけだよ?悪い?
昨今、「転売ヤーは許さない!」「転売ヤー撲滅」なんていたるところで言われてますよね。
全くその通りです、転売ヤーなんていう中抜き野郎は滅すべきです。
ただ今回紹介するボードゲームでは転売ヤーどころじゃない、購入妨害マンが現れます。
でも、これ実際の生活でも既視感あるんだよなぁと思ったら黄色いオークションサイトなんかでよくいませんか?
落札寸前に金額を釣り上げてくるやつ・・・そんな感じです。
というわけで、競りゲームの中でも屈指の名作と私は思っている『Die Speicherstadt / 倉庫の街』を紹介します!
『Die Speicherstadt / 倉庫の街』の基本情報



人数 | 2-5人 |
---|---|
年齢 | 8歳以上 |
時間 | 45分程度 |
出版社 | eggertspiele |
言語依存 | 無 |
ジャンル | セットコレクション |
備考 | |
私の好き度 |
---|
6.5 |
映え度 |
5.0 |
計算量(主観) |
5.0 |
説明難易度 |
2.5 |
『Die Speicherstadt / 倉庫の街』のゲーム準備
まず「ゲームボード」を中央に配置して、そばに「お金」(以下「お金」1枚を「1金」と表記します)を配置します。
さらに「貨物コマ」を全て袋に入れて「ゲームボード」のそばに配置します。
「貿易カード」を種類(A,B,C,D,E)ごとに分けます
プレイ人数によりDの山札から下記「貿易カード」を取り除きます。
その後、各「貿易カード」の山札をシャッフルします。
プレイ人数 | 抜くカード | 抜くカード画像 |
---|---|---|
2人プレイ | 港/価値3の消防士 | ![]() |
3人プレイ | ボートマン教会/価値3の消防士 | |
4人プレイ | - | |
5人プレイ | ボートマン教会/価値3の消防士 |
その後、Eの「貿易カード」が下になるように、E,D,C,B,Aと重ねて山札とし「ゲームボード」のそばに配置します。
次に個人の準備をします。
各プレイヤーは好きな色の「市場カード」を獲得します。
「市場カード」の色と同様の「労働者コマ」4つ、「5金」プレイヤーは獲得します。
その後、各プレイヤーは「労働者コマ」の1つを「ゲームボード」上の得点トラックの0に配置します。
最後にスタートプレイヤーを決めてゲームを始めましょう!
スタートプレイヤーはきれいなスタートプレイヤートークンを獲得します。
『Die Speicherstadt / 倉庫の街』のルール説明
『Die Speicherstadt / 倉庫の街』は複数ラウンドを繰り返して自身の倉庫を発展させて勝利点を稼ぐゲームです。
それでは、ラウンドごとにやることについて書いていきます。
ラウンドは下記の流れで進んでいきます。
- Step1貿易商品の補充「貿易カード」の補充を行います
- Step2競りの整理券をもらう獲得したい「貿易カード」の前に「労働者コマ」を配置します
- Step3貿易商品の購入「貿易カード」を購入するかどうかを決定します
- Step4貨物を整理する購入した貨物を整理ます
- Step5収入を得るお金をもらいます。
スタートプレイヤーを移してStep1に戻ります
貿易商品の補充
「ゲームボード」の倉庫部分に「貿易カード」の山札の上から表向きに配置していきます。
配置する枚数はプレイ人数によって異なります
プレイ人数 | 配置数 |
---|---|
2人プレイ | 3枚 |
3人プレイ | 4枚 |
4人プレイ | 5枚 |
5人プレイ | 6枚 |
この時、「貿易カード」に船が描かれている場合、袋から「貨物コマ」をランダムに3つ取り出し「貿易カード」の上に配置します。
補充時に"火事"の描かれた「貿易カード」を配置したら即座に"火事"の処理をする必要があります。
プレイヤーは自身が獲得している"消防士"の描かれた「貿易カード」の数値を比べます。
一番数値が高いプレイヤー(単独)の場合、"火事"の「貿易カード」に書かれた点数を獲得します。
逆に最も低いプレイヤー(複数)が"火事"の「貿易カード」に書かれた点数を失います。
この”火事”の処理を実施した後は"火事"の貿易カードを捨て札にして再度「貿易カード」を配置してきます。
競りの整理券をもらう
欲しい貿易商品を買うために並びましょう。
プレイヤーは手番になったら「労働者コマ」の1つを「貿易カード」の上に配置します。
全員が「労働者コマ」を3つ配置するまで繰り返します。
貿易商品の購入
「貿易カード」が配置されている列に対して左から1列ごとに購入するか否かを決定していきます。
列の購入は「労働者コマ」を「貿易カード」に一番近い位置に置いているプレイヤーから行います。
プレイヤーが購入をする場合は、プレイヤーは「貿易カード」の上に配置されている「労働者コマ」分の「お金」払い「貿易カード」を購入します。
購入しない場合は、プレイヤーの「労働者コマ」を回収します、その後下から2番目に「労働者コマ」を配置していたプレイヤーが購入するか否かを決定します。
つまり、購入されるか全員購入しないを選ぶまで繰り返します。
貨物を整理する
「貿易カード」の"船"(以下「船カード」と記載)が描かれている場合に発生します。
獲得した「船カード」から「貨物コマ」を整理する必要があります。
「貨物コマ」を整理する方法は下記の4つがあります。
・「貿易カード」の"契約カード"の上に配置する
・「貿易カード」の"倉庫カード"の上に配置する
収入を得る
各プレイヤーは「1金」を獲得します。
このラウンドにて「貿易カード」を1枚も獲得していないプレイヤーはさらに「1金」を獲得します。
最後にスタートプレイヤーマーカーを隣に人に渡して新しいラウンドを始めます。
『Die Speicherstadt / 倉庫の街』のゲーム終了・得点計算
補充で「貿易カード」を配置した後、山札に4回目の「火事カード」(E)しかない場合、そのラウンドを実施してゲーム終了になります。
通常通りラウンドを実施ししたのち「火事カード」の処理を行います。
最後にプレイヤーは「貿易カード」から得点を獲得します。
各プレイヤーの得点を比べて、点数が1番多いプレイヤーが勝者となります。
『Die Speicherstadt / 倉庫の街』の感想
見た目がかなりいいですよね。
ハンブルクの倉庫街がフレーバーとしてあしらわれています。
写真で見た感じかなりきれいなところで行ってみたいところが増えました!
スタートプレイヤーマーカーが実際に金属なところもグッドです、そして惑わすように銀装飾されている紙のお金。
中古で買ったので、最初はこのゲームのお金、金属だラッキーって思っちゃいましたよ。
そんな見た目が個人的にはトリッキーだと思っている『Die Speicherstadt / 倉庫の街』ですが、ゲーム性はいかほどのものでしょうね。
結論から言うと、おなか一杯の時に次の食事の献立聞かれるくらいにむかつくゲームでした。
これは、悪いゲームってことではなくそのくらいジレンマがあるというか良い意味でむかつかせてくれる良いゲームってことです。
『Die Speicherstadt / 倉庫の街』ではほしい商品があったら並んで買うわけですよ。
タピオカ屋とかヨドバシカメラとかでもたまに見るあの光景です。
でも、タピオカ屋で人が並んでるほど商品金額が上がったらどうします?
後ろの人殴ります?それともお店?
『Die Speicherstadt / 倉庫の街』ではそんな不条理が起こるんです。
しかも、その後ろに並んでるやつ商品自体は要らないとか抜かす・・・転売ヤーどころの騒ぎじゃない、購入妨害ヤーです。
ただ、それを見越して別の場所に並ばせてきたやつが掘り出し物買ってきたりするんですよ・・・素晴らしい!
並ばせて、買わせて、並ばせて、買わせてを繰り返すだけなのにこんな面白くなるとは思ってなかった。
『Die Speicherstadt / 倉庫の街』自体は今販売がどうなっているかわかりませんが、リメイク作品の『ヨービック』というボードゲームが販売されているのでそちらで楽しんでみてはいかがでしょうか?
また遊んで記憶が新鮮なうちに感想追記したいです!!
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